29PARIS.comのパリ便り: え、何？！投資？！バーキン？！

2016年1月18日月曜日

え、何？！投資？！バーキン？！

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今日のパリ1月18日

エルメス　パリサントノレ本店

今日のネットニュースを見てビックリっ！
「エルメスのバーキンは純金より投資価値あり？毎年14％価値が上昇」

ジェーン・バーキン

「1984年に誕生したBirkinバーキン」
～1984年、第5代社長のジャン＝ルイ・デュマ＝エルメスが、
航空機内でたまたまイギリス出身の女性歌手ジェーン・バーキンと隣合わせになり、
彼女がボロボロの籐の籠に何でも詰め込んでいるのを見て、
整理せずに何でも入れられるバッグをプレゼントさせてほしいと
申し出たエピソードに由来～

「株価」や「金」がその価値を日々上下する中、
バーキンは1984年に発売以来価値が下落することなく、
毎年14.2％も価値が上昇しているそうです。

でしょうね！！パリ本店では、

「バーキンありますか?」

が、ボンジュールの変わりじゃないか?！というくらい
お客さんが口を開けば、バーキンバーキン。。。
パリのエルメス3店舗は毎日開店早々から終点まで、まあ行列！
バーキンなんて出てくるわけがなく、バックひとつお財布ひとつ買うのに一苦労。

中国からのお客さんが大量に押し寄せているので、
地元のフランス人おばさんが、あんぐり口を開けて、

C'est incroyable!!
(フランス人がイラっとした時によく言う)あり得ないわ！信じられない！

と帰っていくのを幾度となく目撃しています。

エルメスの店員はお客さんの上から下まで、じーーーーーーーっと見て、
リュックでも背負ってようものなら、
「申し訳ありません。今日は~~あなたにお売りする~~バックは何もありません(ふんっ！)」
と、平気で言う一癖ある店員が多いので有名。

でした！

ところが、今年になってなんだか親切になったような気がします。

先日、コートを探していました。
フランスは店員の仕事が明確に分かれていて、自分の係以外のことはしません。
そこで、近くにいた店員に

私「コートを探しているんですが係の人でお手すきの人はいますか?」
とお上品ぶって聞きました。

女店員「マダム、わかりませんでした」

あら、フランス語が変だったかしら?

私「私はお洋服の係の人を探しています」

女店員「マダム、なんですか?ポールさんを探している?」

アホか！一言もポールなんて言ってないわ！
と、心の中で叫んでいますが、、、またお上品ぶってくじけずもう一度！

私「私は、コートを探しています」

女店員「。。。。」

女店員「え?！靴ですか?」

ちゃうわーーー！！

フランス滞在も時間が経つと、腹が座ってきます。
自分のフランス語の発音が悪いのに、

自分は悪くない、相手が聞き取れないのが悪いのさ！

と思うようになってくるもんです。諦めて帰るもんか！

「私は」

「お洋服の」

「係の人を」

「探しています。」

フランス語初級の授業のように、ゆーーーっくりと、一言一言大事に話ます。
すると女店員

「マダム、わかりました！わからなくてすみませんでした！！」
「私がお洋服担当です。お要件をお伺い致します。」

だそうです！

いやー、ここまで辿りつくのに何分かかったか。
(結局あんただったんか！)
さらに、この後別店舗にあった欲しかったコートを、
今から直接行くので取り置きしなくていい！って言ってんのに
わざわざお取り置きしてくれました。

いい人だったんじゃん！！

これまでだったらこの位のやりとりをすると
キレる店員が多かったのがエルメス。常に上から目線だったエルメス。
最近はこんないい人も増えたようです。

ちょっと何かが変わった2016年のエルメスさん。
今年は幻のバーキンなが店頭で買えるかも(期待)ですね♪

ちなみにオンラインサイトでは「バーキン」と検索すると、
バーキン、ケリーは実店舗で買ってね！とご注意が出てきます。
世の中そうは上手くいかなく出来ているようです。