2017年2月17日金曜日

【暴動】パリは霞んでおります。

今日のパリ2月17日
photo;FRANKFIFE/AFP

フランスの新聞Le Figaroに幻想的な写真が掲載されていました。
しかし、実態は霞んでいるのは大気汚染のせいのようです。
フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、英国の5か国に
大気汚染改善の警告が出されました。
ドイツは28都市 フランスは19都市、イギリス16都市、
イタリア12都市、スペイン3都市が抜本的な対策を求められています。

1月29日の記事にも書きましたが、施行された交通制限の車の番号。
果たして守られているのでしょうか?

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さて、パリの18区、20区近辺は大気汚染ではなく、
火災や催涙ガスのせいで霞んでいるようです。
Le Parisien

2月15日水曜日の夕方から夜20時にかけて、
メトロBarbès - Rochechouartバーべス駅付近大通りに
約400人もの人が集まって暴動化しました。

Le monde



さらにこちらの動画は2月11日のBobignyボビニーという地域での様子。

暴動の原因は、
2月2日17時。パリ郊外北部で麻薬取り締まり中の警察官が
22歳の黒人青年を麻薬見張り役の疑いで尋問。
無実の青年に警察は平手打ちや警棒による暴行を行い、
青年は外科手術及び職場復帰まで2か月要する怪我を負いました。
(証言者のレポ‐‐トや暴行の様子がネット上に公開されていましたがひどいものでした)

これを受けて警察の黒人に対する人種差別だとして、
2月2日以降パリ郊外、パリ北部を中心に暴動が相次いでいます。
SNSの影響もあり暴動化する人数は増える一方とのこと。

現時点でパリ中心部や観光地は特に問題はありません。


私がパリに初めて来たときは、ロンドンに住んでいた時に旅行で来たのが初めて。
ロンドンからユーロスターで到着し、初めて着いた駅はGare du Nordパリ北駅。
お世辞にも治安の良い地域ではありませんでした。

さらに、2度目は日本からシャルルドゴール空港に到着し、
ロワシーバスでパリ市内へ入りました。
今ほど状況は悪くはありませんでしたが、
綺麗な東京から、めちゃくちゃなパリ北部を見たときは、
あれ、本当にパリに来たのかな?!と疑いたくなるほどでした。
それでパリ症候群に陥るようなことは全くなく、
免疫はありますがパリにはいろいろな表情があると改めて感じています。

高速道路脇のロマ(いわゆるジプシー)が違法に住居を作っています。thefunambulist.ne

限りなく美しい物や景色があるのもパリ、

限りなく美味しい食べ物があるのもパリ。


その一方で、様々な人種や様々な国からの移民がいて
みんなが各々の生活スタイルを持ちながら
105.4 km²(ちなみに東京23区の面積は619 km²)の小さな面積の
同じ土地に生活しているのがパリなのです。

穏やかな一日になりますように、でまた明日!
À demain
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