2016年12月20日火曜日

【PARIS-ZIN Interview Episode2】アクセサリーブランドQuatre et Dix



パリで活躍する人“PARIS-ZINパリ人”に29PARIS.conが直撃インタビュー
第2回はアクセサリーブランドQuatre et Dixデザイナーさんへインタビュー
どうぞご覧ください。
【PARIS-ZIN Interview】 Episode2 アクセサリーブランドQuatre et Dix  ~

Quatre et Dix

ーフランス語
ー意味 4 ,10

いったい何の数字だろうか、と想像してしまうちょっとミステリアスなブランド名
2011年設立のアクセサリーブランドです。
PARIS-ZIN Interview 第2回はQuatre et Dix のデザイナーさんへインタビュー。


東京。
彼女は服飾の学校に通っていました。
学んだ様々なテクニックの中で、一番興味を持ったのはによる制作。
いつかは革の本場ヨーロッパで勉強したいと朧気ながら思っていました。
すると、学校の研修旅行で伊、仏、英の3カ国を廻るチャンスが巡ってきたのです。

凱旋門
18日間の3か国研修旅行で一番目に付いたのは、
=大半の人が革靴を履いていること=
石畳が多いにも関わらず、スニーカーではなく、
革靴を履きこなしている姿に感銘を受けました。
パリ 石畳
(今ではスニーカーがモードに昇格して着用率が上がりましたが、
以前はヨーロッパの人は革靴を好んで履いていました。)

日本帰国後は革靴の美しさが頭から離れず、
いつかはヨーロッパで靴制作の勉強がしたいと思い始めるのです。
フランス 革靴
しかし、いきなりゼロからヨーロッパに飛び込むのではなく、
まずは日本で靴の勉強をしようと、「靴の町」浅草にある
靴作りの学校に通い始めることにしました。
この学校では、2年間かけて基礎から靴づくりを勉強。

その後、彼女はスポーツ用品会社に入社します。
ここではシューズの企画デザインに携わったり、
スキーやスノーボートのグラフィックデザインまでも経験。

働き始めて3年が経った頃、ふと目にした雑誌で
repettoのバレエシューズの特集を目にし、、、
レペット パリ
「あぁ、やっぱり革靴っていいなぁ」

この頃デザインと製作が分かれてしまう日本の環境ではなく、
デザインから製作まで一貫してできる環境に身を置きたい
と心に強く思うようになっていました。
そこで頭をよぎったのは、ヨーロッパの研修旅行。
日本のシステムとは違ったところに行きたい!
さらに、海外で働きながら滞在できるワーキングホリデー(以下ワーホリ)の
年齢制限が迫っていたこともあり、
行くなら今!
と彼女が降り立ったのが、ヨーロッパ、フランス・パリ。
2009年の事でした。
渡仏

ワーホリはその名の通り、1年間の限度で働きながらその国に滞在できるビザです。
彼女はレストランで働いたり、
服飾の勉強を生かしてウェディングドレスのアトリエで働き、
自分の作ったウェディングアクセサリーがショーで使われることもありました。
この辺りから彼女は
「私は手先を動かすことが向いている」
と自覚してきたのです。

アトリエでの仕事を続けながら、
マレ地区のアンティークビーズなどの問屋を開拓し、
見様見真似でオリジナルアクセサリーを作り始めす。
Quatre et Dix


仕事をしたり、アクセサリーを作ったり、慌ただしく過ごすパリ生活。
カフェにも、気おくれせず入って行けるようになった頃、
パリ カフェ
カフェで友人とお茶をしていました。
パリの生活について、楽しいこと辛いこと話しは尽きませんが、
友人がヴィンテージショップで働き始めたことを知ります。
そこで自分の作っていたアクセサリーを見せると、
「オーナーに見せて聞いてみるね!」
自分の作品をお店に置いてもらえるかも!
目の前のチャンスは掴まないと!

季節も変わり、海外生活の時が経つのはあっと言う間です。
1年間なんてほんの数ヶ月のよう。
ワーホリの帰国期限が迫り、せっかくのヴィンテージショップオーナーの返事を
待たずして帰国することとなりました。


さあ、またパリに行かないと!

ワーホリ滞在中はフランス語が未熟で
自分の思ったことが何もできないと感じたので、
フランス語を学ぶ学生ビザの書類を揃えて在日フランス大使館へ提出。
数週間後、家のポストに大使館からの封筒が届きました。
パリだ、パリだ!
心躍りながら開けた封筒の手紙に書いてあった文字は、

NO
え?!そんな事ってあるの!!

ビザの申請が通らなかったのです。
大使館「理由は申しあげられません」


。。。。


さて、どうするか、何が悪かったのか、、
彼女は諦めずに再度書類を揃え直してビザの申請を提出しました。

再び手にした大使館からの手紙の答えは、

YES

さあ、再び飛行機に飛び乗ってパリへ。Bien Revenue。
エッフェル塔

約3か月ぶりに降り立ったパリは慣れたもの。
ヴィンテージショップのオーナーには良い返事をもらい、
お店にアクセサリーを置いてもらえることになりました。
Quatre et Dix


さらにオーナーにはアクセサリー制作の勉強になるんじゃない、と
ビジュリスト(彫金師)を紹介してもらいました。
Quatre et Dix


ビジュリストの技術を勉強して、
これまでパーツを組み合わせて作成していた手法から、
シルバーとゴールドを使った制作に変化していきます。
こちらが一番最初の作品。
例えば指輪なら、
指輪のベースを作り、そこに装飾パーツを溶接してデザインを作り上げていきます。
さらに専用の液体につけて溶接部分を綺麗にします。
溶接、液体、溶接を何度も繰り返して、
最後はメッキ仕上げをして完成となります。

素材選びから、デザイン、成型、
すべての工程を一貫して彼女が手作業で行っています。
このスタイルこそまさに彼女が求めていたもの。

【Quatre et Dix】
シンプル
マスキュラン
余計なものをそぎ落としたデザイン
モノトーンのコーディネートに合うデザイン
 
Quatre et Dix

幅広い年齢層のパリジェンヌを中心に、
ヨーロッパ、アメリカ、アジア諸国からのお客様が購入していくそうです。

パリ市内では
CHEZEL VINTAGE select shop
 59 rue Condorcet 75009

もしくはオンラインサイトからお問合せ可能です。
※日本へも配送可能です。

そして、こちらは彼女の相棒
「博士」1歳2か月
インスタでも人気もの♪

私の周りでも愛用者の多いQuatre et Dix。
美しく凛としたパリの街のように
シンプルだけど、女性らしさが見え隠れし、
「それ、どこのブランドですか?」と思わず聞きたくなるデザインが揃います。
クリスマスのご褒美プレゼントにもおすすめですので
是非サイトをご覧になってみてください♪



また明日!
À demain
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