2017年4月16日日曜日

パリ警察署で若夫婦に起こった悲しい出来事

今日のパリ4月16日

いつも美しいバラで通り過ぎる交通人を魅了する、
hôtel costesホテルコストのバラだけを売っているお花やさん。
【Roses Costes】
239-241 Rue Saint Honoré, 75001 Paris

この日はこのお兄さんの写真待ち。
こだわりがあるようで、写真を撮り終わるまで随分待ちました。

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さて、ホテルコストの隣の区。パリ2区の警察署で事件が起こりました。
madame figaro
23日からの大統領選挙の期日前投票に来ていた30代カップルと2か月の赤ちゃん。

まだ小さい赤ちゃんが泣き始めたので、
お母さんが警察官に
「どこか授乳するところはありませんか。」と穏やかに尋ねらたら、
警察官は
「何言ってんだ!ここは公共の場所だぞ!他の人に迷惑だろ!」
と声高に言われて結局授乳できなかったそうです。
最終的にカップルは不在者投票をせず立ち去りました。

この公共の場での授乳については、以前から議論になることがあり
2013年には授乳の為にスーパーから追い出されるようなことも。
「マダム、ここはお店なんです。あなたが授乳するということは
男性なら上半身裸ということですよ。この店でそんなことはして欲しくないです」と。


パリに来たころ、レストランで働いていました。
常連さんの妊娠中のお母さんと小さな男の子。
しばらくすると、fleure(お花という意味)という名前の
とっても可愛い女の子が生まれました。めでたいめでたい
次回からはお母さんと男の子とfleureちゃんを連れて食事にやってきました。
オーダーが終わって食事がサーブされるのを待っている時!
お母さんがおもむろに胸を出して
赤ちゃんにおっぱいをあげ始めたのです!

日本では人前でおっぱいぽろぽろ出して授乳なんてことはなかったので、
私は目が点になってしまい、相当びっくりしたのを今でも覚えています。
その後パリで幾度がこういった場面に遭遇しましたし、
もちろん授乳ケープで授乳しているお母さんたちにも遭遇しました。

babymama.ph

お母さんが公共の場授乳になってしまうのは、
実はパリでは出生率が2.01と日本とは大違いの子だくさん国なのに、
授乳スペース、おむつ変えコーナーが
少ないというかほとんどないんです!
日本なら、大抵のお手洗いにはありますね。
田舎の方に行ったらミルクをつくるようにポットまで置いてあるのを目撃した事も。
パリはそもそも授乳する場所がないのです。

背景にはフランスでは母乳で育てる人は少数派で、
授乳期間も短く平均3.6か月!(2015年)ということがあります。
①働いている女性が多いのが理由のひとつ。
②さらに母乳によって胸の形が崩れるのを気にする人も多いそうです。
③母乳育児は時間労力体力を必要とするので、
お母さんが母乳にするかそうでないか選ぶ権利がある。
なんともフランスっぽい理由。

全員に優しい社会になるのは難しい。

先週末26度まで上がったパリとは打って変わって
小雨でコートが手放せない程寒いパリになっています。
日本はいかがでしょうか。
イースターで月曜日も休みのパリより。
みなさま良い週末を!


明日はPARIS-ZIN Intervews Episode5の予定です。どうぞお楽しみに!
Bon Weekend
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